ビワの育て方|摘果や摘蕾など一年間のお手入れ   

問題となる病害虫がほとんど無く、無農薬で栽培することができると、長年家庭菜園や園芸をされている方々から人気のビワですが、家庭菜園や園芸初心者にとってはやや難易度の高い果樹となりますので、ビワの種や苗をお庭や植木鉢に植える前に、事前準備としてビワの育て方に関する知識を身に付けておく必要があります。

特にビワは種から育てると、果実が成るまでおよそ10年かかるため、早くビワの実を収穫して食べたいという方は苗木から育てるのがオススメです。

ただ、ビワの木は管理を怠ってしまうと、果実がならず、単なる観賞用の樹木となってしまう恐れがありますので注意が必要です。

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そこで、今回はビワの木に果実を付けるための育て方と一年間のお世話についてご説明します。

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ビワの木に果実が付かない原因と正しい育て方

ビワの木に果実が付かない原因は、

・ビワの株が生長していない
・肥料に含まれる窒素の量が多い
・寒さに当たった
・剪定の時期、方法を間違えている

などが考えられます。

ビワを種から育てた場合、果実をつけるまでに8年から10年ほどかかり、園芸ショップなどで売られている接ぎ木苗から育てた場合は、植え付けから果実を付けるまでに数年はかかります。

また、ビワは栽培環境によって生長に大きな差がでてきますので、ゆっくり育っている株と生育速度の速い株とでは、同じ接ぎ木苗であっても株の成長度合いが違うので果実の付く時期が異なります。

そのため、少しでも早くビワの実を収穫してみたいという方は、

1.リン酸が多めに配合されている肥料を与える
2.冬の時期は寒さや強い風に当たらないよう、地植えならば風よけを作る、鉢植えならば2重鉢にしたり、軒下や室内に取り込むなどの対策をとる
3.剪定の時期や場所、方法を間違えない

など、他にもいろいろと注意しなければならないことはあるのですが、最低でもこれら3つの項目を守ることで、ビワの実が付きやすくなります。

一年間のお世話について

ビワの木を立派に育てるためには、植えたら植えっ放しにせず、こまめにお世話をすることが大切です。

ビワの木の主なお世話の流れは、

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
剪定
開花 花もぎ 開花
袋かけ+摘果 収穫

※関東地方、露地栽培の場合

このようになっています。

特に大切なのが、「摘果」「摘蕾」「剪定」「袋かけ」の4工程になります。

摘果

摘果とは、不要なビワの実を早めに取り除く作業のことです。

不要なビワの実をそのまま放置してしまうと、全てのビワの実が小さく育ってしまうため、大きくて食味の良い立派なビワの実へと生長させるためにも摘果作業はしっかりと行っておきましょう。

摘蕾

摘蕾とは、不要なビワの花を取り除いて必要な花だけを残しておくための作業であり、ビワ農家さんたちのあいだでは「花もぎ」とも呼ばれています。

ビワの木は11月から翌2月にかけて枝先にたくさんの花を咲かせます。とても香りが良く、可愛らしい花なので、ついそのままにしてしまう方も多いですが、摘蕾をせずに放置してしまうとビワの実がたくさん付いてしまいます。

ビワがたくさん実って嬉しいと感じる方も多いと思いますが、これではひとつひとつのビワの果実に十分な栄養が行き届かず、おいしいビワが育ちません。

また、たくさんのビワが実ってしまうと、ビワの木の生命力も落ちてしまい、翌年の収穫が悪くなるというデメリットもあります。摘蕾の方法には「茂木型」と「田中型」があり、摘花房や摘蕾の摘み取る位置が若干異なりますので、ビワの品種などに合わせて摘蕾の方法を洗濯するようにしてください。

剪定

剪定とは、不要な枝を切ってしまう作業のことです。

既に何年も収穫を行っている結果樹の場合、花芽の分化が終わって花蕾が大きく成長する前の8月下旬から9月ごろ、まだ果実を付けていない未結果樹の場合は2月中旬から下旬にかけて剪定を行います。

「田中」のように枝が開きやすい品種は杯型の「杯状形」、「茂木」のように枝が立つ品種は立木状に育てて徐々に芯を抜いてゆく「変則主幹形」が適するとされています。

骨格となる主枝と亜主枝を決め、込み合っている成り枝を間引いてゆくと、木の中まで日差しや風が入るようになりますので、生長を促すことができます。

ただし、花芽は今年伸びた枝の先端に付きますので、誤って剪定してしまうと果実が付かなくなってしまいますが、長く伸びすぎてしまった成り枝の場合は適度に切って更新するのも大切です。

また、ビワは強剪定に弱い性質を持っており、切り口の癒合が悪いので若木のうちは大きな切り口を作らないようにしてください。

袋かけ

袋かけとは、立派に成長したビワの実に袋をかける作業のことであり、摘果と同時に行うことで効率良く進めることができます。

袋かけをすることで、

・ビワに傷が付きにくくなる

害虫による被害を軽減させることができる

・太陽光を避ける

などのメリットを得ることができます。

他にも草刈り、施肥、芽かき、収穫、夏肥(礼肥)など、ビワの木や果実を立派に育てるためには、様々な作業を一年かけて行ってゆく必要がありますので、合わせて覚えておきましょう。

まとめ

ビワの育て方、種からの育て方と植え方、一年間のお世話についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

ビワの木は、育てる環境だけではなく、お世話の度合いによっても生長度合が大きく変わってきますので、植えたら植えっ放しにするのではなく、こまめにお世話をすることが大切です。

特に種から育てて立派に生長したビワの木にたくさんのビワの実が付いたときの感動は計り知れません。

是非、この機会にビワの種や苗木を植えて大切に育ててみてはいかがでしょうか。

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