ビワの葉を使ったびわ染めの作り方|草木染の楽しみ

天然の植物に含まれる色素を染料に用いて布などを染める草木染が、大人の女性を中心にじわじわと人気を集めていることをご存知ですか。

草木染とは、染料家の山崎斌氏によって昭和時代の初めごろに命名された染色方法のことであり、地球上に存在するほぼ全ての植物が染料として用いることができると言われています。

特に日本は温暖多雨で四季の変化に富むことから、植物の種類が豊富であり、染色と染織に関する文化の発達が著しかったこともあり、草木染も発展したのではないかとされています。

草木染の材料となる植物には、特にこれといった決まりがありませんので、道端に生えている名も知らない草花やお庭で育てているハーブ、シンボルツリーとして植えた果樹など、何を使ってもキレイに染めることができます。また、調理中に出る玉ねぎやナス、果物の果皮、小豆や黒豆などの煮汁、インスタントコーヒーや紅茶のティーバッグなども草木染の材料として用いることができます。

なかでも特に20代から30代の女性を中心に人気の素材が「ビワの葉」です。

ビワの葉を用いて草木染を行うと、真っ白なTシャツも可愛らしい鮮やかなピンク色へと変化し、化学染料では引き出すことのできないフェミニンな雰囲気を演出できるようになります。

ですが、ビワの葉で草木染をするためには、いろいろと準備が必要だったり、染めたい布製品の素材によって染め方も変わってきます。

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そこで、今回はビワの葉を使った草木染「ビワ染め」の方法をご紹介します。

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お家でビワ染めを行う手順

ビワの葉を用意する。

ビワ染めを始める前に材料となるビワの葉がたくさん必要になります。

使用する葉の量は、生葉ならば糸の重さに同量から3倍、乾燥葉ならば、糸の重さの半量から同量となります。より濃いピンク色に染めたい場合は、使用する葉の量を増やし、淡いピンク色にしたい場合は葉の量を減らしてください。

ビワの葉を細かく刻みましょう。

葉を細かく刻んでおくと煮出した際にビワの葉から色素が出やすくなります。

材料を煮出しましょう。

銅のお鍋を用意し、糸の重さのおよそ30倍となる水と先ほど刻んだビワの葉を入れて、水から煮出してゆきます。

沸騰してから20分ほど煮たら、バケツにざるを置いて染料を濾してください。このとき非常に熱くなっていますのでヤケドに注意しましょう。

材料の植物によっては、2回、3回と煮出すことができますので、濃いめの染液を作りたい場合は何度も煮出すことをオススメします

染液を冷まして、糸に合った染め方で染めてゆきます。

染液が40℃前後になるまでしっかりと冷ましたら、それぞれの糸に合った染め方で染めてゆきます。

ウール素材の場合

1、銅のお鍋に糸の重さの20倍から30倍のぬるま湯を入れ、糸の重さの5%にあたる焼きミョウバンを入れて溶かして「媒染液」を作ります。

2、 精練(ソーピング)済みの糸を媒染液へ入れましょう。ムラの無いキレイなビワ染めを完成させるためには、気泡が出来ないようにゆっくりとかき混ぜて、全体にまんべんなく媒染液が浸るようにするのがポイントです。
※ウール素材の場合、染める前に媒染を行う「先媒染」となります。

3、 媒染後、糸をぬるま湯で洗って軽く絞りましょう。

4、 40℃まで冷ました染液に糸を入れ、ゆっくりと温度を上げながら40分間染めます。
※このとき洗液が80℃を越えないように注意しましょう。

また、ウール素材は熱に弱い性質を持っていますので、糸をこまめに動かさないように時々かき混ぜる程度に留めましょう

5、 染色後、糸から色が出てこなくなるまでぬるま湯でしっかりと洗ってください。
※ウール素材の場合、風合いを出すために柔軟剤で仕上げるのがオススメです。

6、洗濯機の脱水コースで糸を脱水したら、日陰干しにして乾燥させましょう。

綿(コットン)や麻など植物性の素材の場合

1、 40℃まで冷ました洗液に糸を入れ、60℃を保った状態で20分間染めます。

2、20分後、糸をぬるま湯で洗って軽く絞ってください。

3、 後媒染します。 ※媒染液の作り方と媒染方法は「ウール素材の場合」と同じです。

4、媒染後、糸をぬるま湯でしっかりと洗って軽く絞ってください。

5、 染液に糸を入れ、60℃を保った状態で20分間再び染めます。

6、 染色後、糸から色が出てこなくなるまでぬるま湯でしっかりと洗ってください。
※4と5の手順を繰り返すことで、糸への染め付きが良くなり、より一層ピンク色が濃くなります。
ただし、手順を繰り返した際は必ず染色で終えるようにしてください

7、 洗濯機の脱水コースでしっかりと水気を抜き取ったら、日陰干しをして乾燥させましょう。

まとめ

ビワの葉を使ったビワ染めの作り方についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

「精練(ソーピング)」や「媒染」など、聞きなれない単語がたくさん出てきて難しそうと感じた方も多いかもしれませんが、精練とは布製品に付着した汚れやゴミをキレイに洗い落として染めムラを無くす作業、媒染は繊維に植物由来の染料を染めやすくするためのものです。

これからビワの葉を用いてビワ染めを始めようとお考えの方は、草木染に関する知識を事前に身に付けておくと、より鮮やかなピンク色のビワ染めを作ることができるようになりますので、草木染めの専門書や草木染めの体験イベントなどに参加してコツをつかんでおくことをオススメします。

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