ブラックベリーの人気品種|甘い品種トゲが少ないのは?

分化が激しく雑種の多いキイチゴ属の1種であるブラックベリーは、現在地球上におよそ3000種類以上の品種が存在します。

ブラックベリーの原産地である西アジア、欧米、アフリカなどでは、古くから貴重な食料として野生種のブラックベリーを収穫して生食したり、ジャムなどに加工して保存食を作っていたそうですが、ヨーロッパでは食料としてだけではなく、屋敷や庭園などを囲う垣根にも利用されていたと言われています

実はバラ科の植物であるブラックベリーには無数の鋭いトゲがついており、触れると大怪我をすることから侵入者を防ぐ効果があるとして、屋敷や庭園などの防犯対策としてブラックベリーを垣根作りに用いていたそうです。

しかし、1930年代初めごろに米国農務省と州の研究所にてブラックベリーの育種プログラムが始まり、現在栽培されているトゲ無しブラックベリーの多くが、この育種プログラムによって誕生した改良品種です。

改良品種にはトゲが無い種類が多いため、農家さんたちは怪我をすることなく安心してブラックベリーを育てられるようになりました。

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そこで、今回はトゲの無いブラックベリーの種類と品種をご紹介します。

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ボイセンベリー

1920年代末頃にアメリカ・カリフォルニア州北部で農場を営んでいたルドルフ・ボイセン氏が栽培していたブラックベリーを当時の米国農務省ジョージ・M・ダロウ氏が見出し、育成した品種です。

ボイセンベリーは、ローガンベリーとデューベリーの交配種、または、ローガンベリーとデューベリー、ラズベリーの3つが交配した品種ではないかと考えられています。

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ボイセンベリーの外見はラズベリーよりもブラックベリーに近く、熟した果実は赤黒く、収穫した果実の中はラズベリーのように空洞になっていません。

ボイセンベリーの主な産地はニュージーランドであり、1937年にアメリカから移植されて以降、国を挙げて生産しており、今ではボイセンベリーの原産国であるアメリカを押さえて世界一のボイセンベリー生産量を誇っています。

日本では香川県や滋賀県を中心にボイセンベリーの生産が行われており、なんと滋賀県高島市安曇川町ではボイセンベリーの特産化が進んでおり、より多くの人にボイセンベリーと安曇川町を知ってもらうため「アドベリー」という名のブラックベリーシャムを作って町おこしをしています。

ボイセンベリーは初めてブラックベリーを栽培する方にたいへんオススメの品種ではありますが、室内での栽培に適しておらず、たとえ鉢植えであっても必ず屋外で育てる必要があります。

日本国内で流通しているボイセンベリーは「トゲ無し」が主流ですが、元々トゲ有の品種であったこともあり、栽培中に突然トゲが出てきたということもあります。

ボイセンベリーを手入れするときや子どもたちとブラックベリーの収穫をする予定の方は、事前にトゲが無いかどうかを確認してから行うようにしてください。

ソーンフリー

生長が早くてトゲの無いソーンフリーは、初めてブラックベリーを栽培する方にもオススメの品種として紹介されることが多いのですが、つる性のためトレリスや行灯仕立てにしてライナーを這わせて栽培する必要があります。

さくらんぼの花のように白く可憐な花を咲かせるソーンフリーは、乾燥や暑さには強いのですが寒さには弱いため、関東以西以外の地域での栽培には適していません。

果実を付けた枝は翌年枯れ込んでしまいますので、年明けまでには枝を切り取り新しい枝へと更新させましょう。

豊産性の品種ですので、1本でも大量の果実を付けてくれますが、上の枝に養分を送らなければ果実は実りませんので、下の方にある側枝は剪定した方が良いでしょう。

オセージ

一季なりで収量の多いトゲ無し品種のオセージは、アメリカ・アーカンサス州立大学農学部が2012年に発表した高品質なフロリケーンに結実するタイプの育成種です。

オセージは他のブラックベリー品種とは異なり、収穫後の日持ちが良いので、観光摘み取り農園や直売所を運営されている農家さんたちから今後ブラックベリー栽培の中心となる可能性を秘めた有望品種として注目が集まっています。

トリプルクラウン

極早生品種のトリプルクラウンは、

・直立性でトゲ無し

・土壌適応性が広く場所を選ばない

・生育旺盛で豊産性あり

・極大粒の果実をつける

など、他の種類よりもメリットが多く、収穫シーズンを過ぎてもしばらくのあいだはグリーンカーテンとして利用することができるため、大粒のブラックベリーをたくさん食べたい方やエコな生活を送っている方におすすめの品種です。

また、トリプルクラウンは完熟前に誤って果実を収穫してしまっても、酸味が少ないので生食することができる点も魅力となっており、子どもたちと一緒にブラックベリーの収穫を楽しみたいパパやママからたいへん人気があります。

ただし、樹勢がとても強くて旺盛なので鉢植えにして室内で育てる際は注意しましょう。

まとめ

ブラックベリーの種類は他にも、

・サテンブラック

・プライム アーク フリーダム

・シャーロンズ デライト

・ナッチェス

・プライム アーク45

・シャウニー

・オブシディアン

など、様々な品種があり、それぞれ開花・収穫時期、性質、樹勢、耐寒・耐暑性、風味、トゲの有無などが異なります。

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これからブラックベリーを育ててみようとお考えの方は、現在あなたがお住いの地域の風土や生活環境などに合ったブラックベリーの種類や品種を選び、大切に育ててゆきましょう。

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