ヒヤシンスの育て方|低温処理とは

一般に秋に植えられた球根すべてが、すぐに芽が出てくるというものではありません

ヒヤシンス、チューリップなどの球根は冬の低温を経過した後、春が近づいて暖かくなってきたらやっと芽を出します。

その間、今か今かと待ち遠しいですし、ひょっとしたらこの球根は芽が出ないのでは?と心配になる人もいるかもしれませんが、いったん、芽が伸び始めると急激に生長して、開花まで進みます。

土の中で、生長はひそかに継続されているのです。花芽が伸びてくると、球根から出た脇芽も生長して、次の世代球根を作っていくのです。

脇芽の中でも花芽に近い脇目は新しく一番大きな球根を形成します。従来の球根はそれにつれて消耗し、次の球根を守る保護葉となります。

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これらの球根は、収穫直後に植えつけたり、生育に適した条件を作ってあげても、萌芽はおきません。

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ヒヤシンスの低温処理をしなかった場合

冬の低温に当てないまま、ヒヤシンスなど春を迎えた球根は、萌芽、生育、開お花が遅れてしまい、生長が始まっても草丈が極端に短くなってしまうのです。

秋から春先までの低温期間を球根の休眠と考える場合もあります。一方、違う見方をすれば、開花のために花芽が必要とする成熟期間と考えることもできます。

ヒヤシンスの低温処理

ヒヤシンスも一定期間、低温にあてないと花芽ができない植物です。

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気温が下がって寒くなる11月から12月が栽培を始める時期です。

ヒヤシンスの球根は9月頃からお店に並びますし、夏越した球根をそれより早く掘り上げていることもあるでしょう。しかし、暑さの残る時期から栽培を始めると根腐れを起こす原因にもなり、せっかくの球根が無駄になります。

水栽培のように室内で育てる場合は特に、球根を低温処理するか、植えたら、しばらく寒い屋外に置いて低温を確保しなければなりません。

水栽培の低温処理する方法は、基本的には球根を3カ月ほど、10℃以下の温度のところに保管すればいいのです。秋口に購入した球根を、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れておく方法が簡単です。屋外で保存するには、12月中をめどに外で保管し、その後は室内に入れます。

または、水栽培の容器にヒヤシンスの球根をセットした状態で、1月いっぱい冷蔵庫で保管するのも簡単な方法です。その際、週に一度程度の水替え、水の量チェックは怠らないようにしましょう。

屋外でも、異常に暖かい日もあるし、最近では室内でも冷暖房設備の完備もあって涼しくない時もあるので、低温管理に冷蔵庫を使用するのは賢い方法です。冷蔵庫に保管して発芽させます。

白い根は数日で出てきます。しかしそのまま保管して1カ月以上経過し、根や芽がある程度伸びてきたら冷蔵庫から出して10~20℃の温度の明るいところで栽培します。

根が伸びてきたら、水を減らし、根の先が水に少し浸る位にします。

めやすとして、冷蔵庫から出して2~3カ月後には花が咲きます。

低温処理として、冷蔵庫を利用するだけではなく、冬の冷たく暗い地中と同じ状態になるように、目張りした段ボール箱に入れたり、アルミホイルで包んで寒い屋外に置いてもいいでしょう。

一定寒さの中に保管して、真冬を植物に経験させて、その後の暖かくなる中で、花が咲いたり生長することを「休眠打破」ということがあります。

この性質を利用して、開花時期を調整することも可能です。球根を乾燥、凍結しないように工夫して冷蔵庫に入れて、冬が来たと植物に感じさせるのです。

このことによって、人工的なタイミングで、開花時期をコントロールすることも可能になります。冷蔵庫内でも野菜室など温度差があることを上手く利用すれば、いろいろな低温処理を施すこともできます。

球根の生長に、冬を越すという事象は大変重要なことのひとつで避けて通ることはできません。球根を早く育てるために、温めるだけではだめなのです。それどころか花が咲かなくなってしまうことさえあります。

球根の種類や個体差によって、低温処理の温度、期間など一概には言えないところが植物栽培の難しい点でもありますが、水栽培においては、冷蔵庫の保管など工夫することが必須といえます。

もちろん、ヒヤシンスの地植えの場合も、暖かい地域では、温度の低い環境を作ってヒヤシンスを育てるということを忘れてはいけません。

「花芽付き球根」と「芽出し球根」

球根からすでに花芽が出ている花芽付き球根は低温処理済なので低温処理を行う必要がなくお手軽です。

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しかし小さな芽が出ているだけの芽出し球根は、芽が出ていない通常の球根同様、低温で一定期間保管する必要があります。

花芽付き球根ならば、水を補給してあげるだけで暖かい室内でもすぐに咲き始めます。

球根の低温処理を行うのが面倒な人、すぐに花を咲かせたい人は、花芽付き球根を購入して、確実に花を咲かせてあげれば、間違いなくヒヤシンスの美しい姿を観賞することができます。

また、鉢植えや地植えでも花芽付き球根を使用すれば、気温の変化などに気を遣わなくても美しい花や葉っぱ、立ち姿を観賞することができるでしょう。

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