アジサイは花の咲き方によってガクアジサイとテマリアジサイに分類することもできます。
その他に、北アメリカ原産のアジサイや、それが品種改良された園芸品種もあります。
北アメリカ原産のアジサイ
もともと、アジサイの多くは日本原産でヨーロッパで品種改良されたものです。しかし最近、北アメリカ原産で、その園芸品種のアジサイに人気が出ています。
そのひとつが、カシワバアジサイです。カシワバアジサイは多くのアジサイとは違い、切り込みが入ったような柏と似た形の葉っぱが特徴です。
また、秋には赤やだいだい色に紅葉します。花を観賞しその後、美しい葉っぱも見られるので1年のうち長い期間楽しめます。花の形も房のように垂れ下がる形が独特です。普通のアジサイとは違った趣で最近人気があります。
同じく北アメリカ原産の白いアナベルも最近あちこちで見られるようになり人気が高いアジサイです。アメリカノリノキを品種改良した園芸品種です。
蕾の時期は、淡い緑色、花が咲くと純白、花が咲いた後、時期が経つとまた緑色に変わっていきます。秋にはドライフラワーのように乾燥して、茶色になります。毎年、あまり手をかけなくてもたくさんの花をつけ、大きい花になると直径30センチほどにもなります。白の花色の他、品種改良されたピンク色のものもあって、好評です。
アジサイの人気品種
アジサイは、花色、形、八重咲き、ガクアジサイ、手まり咲きなど本当にいろいろあります。アジサイの魅力に取りつかれると、何種類かアジサイを所有して育てていても、新しい品種を見つけると次々手に入れたくなるくらいです。
どんなアジサイが人気品種かといえば、みんな好みがあってどれがイチオシということはできません。
例えば、八重咲きでピンク色のテマリピンクは優しい雰囲気で母の日のプレゼントにも好評です。
墨田の花火は花径が長くできていて、咲く様子が打ち上げ花火の様です。小さな鉢で買い求めても、年を追うごとに花が大きくなり華やかになります。
また、あたかも万華鏡を覗いた時のようにぱあっと花が開いて咲く万華鏡も印象的です。
ポップコーンという品種。花びらの外側が、ポップコーンのように丸まってとても可愛いアジサイです。
その他、小ぶりで派手さにはかけますが、趣のあるヤマアジサイも多くの品種があり、マニアの方がたくさんいます。
アジサイの花言葉
アジサイには、ポジティブな意味の花言葉とマイナスイメージを感じさせる花言葉の両方があります。
前者の花言葉としては「元気な女性」、「辛抱強い愛」、「一家団欒」等です。
「元気な女性」とは、日本のアジサイが渡ったフランスでの花言葉です。ヨーロッパは日本とは違い、土壌がアルカリ性であることが多いので、ピンクや赤系の花が咲きやすく、その色のイメージから「元気な女性」が連想されたようです。
「辛抱強い愛」とは、アジサイがしとしと降る雨の時期に、長い期間花を咲かせるので、その様子が我慢強い姿であることから、この花言葉が生まれたようです。
「一家団欒」とは、見た通り小さな花がたくさん集まって咲くことから、団結力があって和気あいあい、仲睦ましい様子を表しています。そのため、人気のジューンブライドのブーケとしてアジサイを使ったものが多く見られるようになりました。以前は、アジサイの花言葉が、「移り気」であまり結婚式の花には選ばれませんでしたが、プラスのイメージを利用してブーケを作る人が多くなりました。
反対にマイナスイメージを持つ花言葉としては、「移り気」、「美しいが冷淡だ」、「高慢」などです。
「移り気」は、アジサイの花の色が時につれて変化することから生まれた花言葉です。花の色の変化を心の変化に例えた花言葉です。
「美しいが冷淡だ」は、花色が美しいけれど、青系統でいわゆる寒色だからでしょう。寒色には清らかさ、知的の意味がありますが冷静、冷淡の意味も含んでいます。
花言葉に「高慢」がイメージされているのも、花色が美しいけれど青色で冷たいことからきていると思います。
その他白色のアジサイの花言葉は「寛容」、青色のガクアジサイは「謙虚」など様々あります。
アジサイをプレゼントに選ぶ時~
アジサイは花色によっても花言葉が変わります。またアジサイの花言葉は。プラスイメージとマイナスイメージといろいろあります。
プレゼントにする時は、プラスイメージの花色のアジサイを選ぶ気遣いも大切です。またアジサイを選んだ理由など一言メッセージカードに書いて添えることもいいアイディアです。