ポインセチアを赤くする・保つ方法|ポインセチア短日処理の方法とは   

生物が、昼の長さ(日照時間)や夜の長さの変化に影響を受けることを光周性と呼んでいます。光周性は気温の変化や栄養(肥料)条件、空気中の二酸化炭素濃度より、植物の花を開かせる時期を大きく左右します。

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光周性は開花時期だけではなく、植物の塊根、塊茎の形成、落葉、休眠などを支配します。

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短日植物とは

植物の光周性には短日性植物(日照時間が短くなると開花)、長日性植物(日照時間が長くなると開花)、中日性植物(日照時間に関わらず開花)の3種類があります。

短日植物とは日照時間がある一定の時間に短くなると花芽の形成が行われるか促進される植物のことです。日に当る時間が短くなると、特殊なホルモンが出て花を咲かせます。すなわち、植物は、複雑な仕組みとセンサーを持っていて、日照時間の変化を感知できるのです。

短日性植物には、アサガオ、キク、コスモス、サルビアなどがあり、夏から秋かけて花が咲く植物です。

ポインセチアも短日性植物で、日照時間を短くする短日処理を行うと早く赤くすることができます

ポインセチアを赤くするには

ポインセチアは基本的には、花芽が出ると赤くすることができます。赤色の葉っぱのような部分は、本当は苞と呼んで、花の蕾を包んでいる葉っぱが開花とともに赤く変化したものです。花芽をつけることが苞が赤くなっていく条件ですから、花芽がつく方法を考えていかなければいけません。

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そのための方法が短日処理です。ポインセチアがせっかく、寒さを防いで年越しには成功しても、いつまでも赤くならないとしたら、その方法が間違っていることになります。

例えば、クリスマスの時期に華やかなポインセチアを購入して楽しみ、寒さを防ぎながら大事に育てて、次の年の夏には、青々したきれいな葉っぱ(正しくは苞)がきれいに付いたとします。しかしその後の短日処理の仕方が悪く、葉っぱがいつまでも赤くならないとしたら、本当にがっかりです。

ポインセチアは短日植物なので、1日の夜の長さが12時間以上の状態を一定期間、1~2カ月続けないと花芽がつきません。11月になって日が短くなれば夜が長くなりますが寒さも強くなるので、寒さに弱いポインセチアをそのまま屋外に置きっぱなしにするわけにもいきません。

短日植物でも日が短いと咲きやすくなる程度の日照条件が緩やかな植物も多くあります。しかしポインセチアが赤くなるためには、他の短日植物の開花条件よりかなり厳密で一定期間、すなわち最低40日間、夜(真っ暗な状態)が12時間以上という条件を必ず守らなければいけません。街灯や蛍光灯の光が当たっても赤くならないのです。

考え方によっては、ポインセチアは冬に短日処理をすれば春に赤くすることができますし、春にすれば夏に赤くすることもできます。

そこで、ポインセチアが赤くなるための条件を人工的に作る必要があります。

ポインセチアの短日処理

 

日本では秋分の日を過ぎると夜の時間が12時間以上になりますが、だんだん寒くなりますし、戸外に置くと寒さに負けてしまいます。その上、日本は街灯が点いていますし、完全に真っ暗な状態とはいえません。

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クリスマスのために、余裕を見て9月か10月に屋内に入れて、適当な大きさの段ボールをすっぽり被せます。完璧に光を遮断できるように段ボールの上から、黒のビニールか、布をさらに被せます。隙間から光が入るのを防ぎます。

段ボールの大きさも案外問題になります。小さいと下の部分から光が入り込むし、余り、大きいと扱いづらくて長続きしません。

初心者は、ポインセチアがあまり大きくないもの選ぶか、大きい木の場合は小さめに剪定する方がいいでしょう。

では、短日処理はいつまで続けたらいいのでしょうか。

花芽が出てきて、葉っぱ(苞)が赤く色づき始めたら、短日処理を中止してもよい頃です。通常は40日ほどかかりますが個体差もあり2ヶ月くらいかかることもあります。見守ってあげましょう。

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大体、気温が18度から20℃位になる9月から短日処理を行うと順調にいけば、11月から年末まできれいな色のポインセチアが楽しめます。色づき始めたら、短日処理を再び繰り返す必要はありません。

この方法で夜の7時から次の日の9時(時間はあまり拘らないので夜の6時から次の日8時まででもさしつかえありません。)まで真っ暗にします。それを赤くなるまで、一定期間続けます。

屋内の蛍光灯、常夜灯の光なども禁止です。少しの光も当たらないように工夫します。短日処理の期間は夜でも15℃以上に保ち、葉の生育をよくします。

また段ボールや、布を被せると風通しが悪くなり、害虫がつきやすくなるので、日中、日光を浴びる期間中によく観察して、害虫から守ります。

しかし、ずっと真っ暗な状態ではいけません。昼間はしっかり日に当てます。温度不足、日照不足もいつまでも赤くならない大きな原因となります。

短日処理を始めたら、一回でもこの暗くする作業を忘れたり、怠けてしまうと、継続日数がまた初めの一日からに戻ってしまうので、几帳面に取り組みましょう。

ポインセチアを寒さから守って年越しさせることに成功できても、この短日処理は上級テクニックです。でもポインセチアが大好きな人は是非挑戦してみてください。

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