ラズベリーの栄養と食べ方|ラズベリーとは

2002年、クラシエホールディングスの研究によってラズベリーの香り成分に含まれる「ラズベリーケトン」には脂肪の体内吸収を促す消化酵素「リパーゼ」の活動を抑制し、体脂肪の蓄積を防ぐ効能があることが発表され、これまでマイナーな果物としてあまり注目を集めていなかったラズベリーがこれをきっかけに日の目を見ることになり、今では健康志向の方や美意識の高い女性を中心に話題沸騰中の果物となっています。

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しかし、日本から遠く離れたラズベリーの原産地であるヨーロッパや北米では、とても古い時代からラズベリーを健康や美容の維持や増進を目的としたメディカルハーブとして、さらにお隣りの国・中国では古くから「覆盆子 (ふくぼんし)」という名の生薬として用いられており、多くの人々が健やかな生活ができるようにと今もなお様々な分野でラズベリーが用いられています。

そこで、今回はメディカルハーブや生薬として多くの人々から重宝されているラズベリーに含まれている栄養とおすすめの食べ方についてご紹介します。

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ラズベリーに含まれる栄養と気になる効果や効能について

ラズベリーにはビタミンやミネラル、食物繊維をはじめ、エラグ酸やアントシアニン、ルテインなどのポリフェノール類が豊富に含まれており、生活習慣病や老化の予防と改善、美白・美肌効果、眼精疲労改善、貧血・血行不良の改善など様々な健康や美容に関する効果や効能を期待することができます

しかし、近年の研究によってラズベリーには他にも様々な健康や美容に対する優れた効果や効能を持つ栄養が含まれていることが明らかになりました。

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では、いま最も注目を集めている栄養が持つ気になる効果や効能を3つご紹介しましょう。

脂肪燃焼効果

ラズベリーの香りのもととなる成分「ラズベリーケトン」は、唐辛子に含まれているカプサイシンやシネフリンと同じく細胞の代謝を高める働きがあり、高い脂肪燃焼効果を期待することができます。

2010年のPark Sのラット実験では、脂肪燃焼ホルモン「ノルエピネフリン」を促進させて細胞を活発にさせることで脂肪分解を早めることが実証されており、さらに脂肪細胞が代謝および血糖値を調節する役割を持つホルモン「アディポネクチン」の生成をより増加させることも明らかにされました。

ラズベリーの脂肪燃焼効果はカプサイシンのおよそ3倍と言われており、現在では様々なダイエットサプリメントに用いられているのですが、サプリメントに含有されているラズベリーケトンの多くが安価な加工成分を用いているため、ラズベリーケトンが持つ高い脂肪燃焼効果を得ることは難しいでしょう。

育毛効果

高い脂肪燃焼効果を期待することができる「ラズベリーケトン」には、もう1つ驚くべき効能があります。

それは「育毛効果」です。

2008年のHarada et al.の研究によると、脱毛症の方にラズベリーケトンを摂取させたところ、脱毛部分に毛髪の成長が認められ、さらに皮膚に塗布すると、お肌の弾力が高まるという結果も出されました。

この結果から、カプサイシンとよく似た構造を持つラズベリーケトンにも視覚神経を刺激してカルシトニン遺伝子に影響を及ぼす「ペプチド」を生成する働きがあるためではないかと考えられています。

現段階ではこの研究以外にラズベリーケトンに期待できる美容効果に関する研究報告が存在しないため、今後の進展に乞うご期待です。

認知症予防

2016年1月に刊行された「Advances in Nutrition」誌にて、アメリカの研究チームがこれまでに報告されているラズベリーの有効成分による研究結果をまとめた結果、ラズベリーがアルツハイマー型認知症に対する効果を証明する研究が1つ見つかったのです

その研究では、ラズベリーに含まれている「エラグ酸」を細胞に使用した結果、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβの形成と神経障害を改善したことを報告していました。

他にも脳神経の改善効果を証明する研究なども報告されていますが、その多くが脳の外傷や炎症に対して効果があるというものでした。

ラズベリーに含まれるエラグ酸によるアルツハイマー型認知症へ研究報告は細胞に対して行われたものであるため、実際にアルツハイマー型認知症などの認知症に対してはっきりと改善することができるとは言えませんが、アメリカの研究チームはラズベリーに含まれるエラグ酸やアントシアニンなどの抗酸化作用や抗炎症作用などによって生活習慣病の予防や改善に効果が期待できることから、アルツハイマー型認知症にも効果が期待できるのではないかと考えています。

おすすめの食べ方は「ジャム」!?

健康と美容に優れた効果や効能を持つ栄養をたっぷり含んでいるラズベリーですが、たいへん傷みやすく日持ちも悪いため、生食流通が非常に難しい果実と言われています。

また、ラズベリーは酸味が強く甘みの少ない果実でもあるため、基本的には料理やデザートなどにかけるソースやシロップなどに加工すると食べやすくなると言われていますが、日本ではあまり馴染みのない果実であるため、どの料理やデザートに浸かったら良いのかと悩んでしまいますよね。

もし、ラズベリーの食べ方で悩んだときはパンやヨーグルトなど様々なシーンで活躍できる「ジャム」にしてしまうのがオススメです。

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ラズベリーの原産地であるヨーロッパでは、日持ちが悪く甘みの少ないラズベリーはジャムして、料理やデザートのソースや隠し味に使ったり、飲み物に加えてアレンジしたりするのが定番となっています。

ただし、ラズベリーのジャムを手作りする場合、

・必ず保存瓶を煮沸消毒しておくこと
・ジャムの材料に触れる手はしっかりと洗って除菌すること
・瓶にジャムを詰めたら軽く蓋をして煮立った蒸し器に入れて20分ほど殺菌を行うこと
・蒸し器から取り出した瓶の蓋をしっかり締めて逆さまにし、倒立放冷させること

これら4点を必ず守ってラズベリージャムを作るようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか。

ラズベリーは「学者が選ぶ世界で最も健康的な食べ物ベスト50」の第5位にランクインするほど、栄養価の高い果実として世界中の人々から注目を集めています。

甘みが少ないうえ、傷みやすく日持ちの悪いラズベリーは、ジャムなどの加工品にすることで長期間の保存が可能となりますが、どうしてもラズベリーを生食したい場合は冷凍庫で保存するのがおすすめです。

この機会にあなたに合った食べ方を探しながら栄養満点なラズベリーを食べてみてはいかがでしょうか。

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