いちごとは|いちごの概要と分類

柔らかくてジューシーな食感とクセの無い甘酸っぱさで、日本だけではなく世界中の幅広い世代から愛されているいちごは、そのまま食べても十分美味しいのですが、練乳をかけたり、お砂糖をかけると更においしさがアップして、つい食べ過ぎてしまう方も多いのではないでしょうか。

いちごの旬は、12月から翌5月頃となっており、クリスマスに欠かせないケーキには旬を迎えたばかりのフレッシュないちごがたっぷり使われています。

いちごとは,分類

ところで、いちごといえば、よく「果物」なのか「野菜」なのかで議論が行われていますが、皆さんは果物と野菜どちらに分類されると思いますか。

スポンサーリンク

いちごは果物なのか、それとも野菜なのか

いちごとは、バラ科の多年草の1種であり、正式にはオランダイチゴ属に分類されています。

植物学的にはさくらんぼやリンゴ、梨などの果物と同じ仲間となっていますが、いちごはさくらんぼやリンゴなどの果物とは異なり、木には実りません。

そもそも野菜の定義とは、

農林水産省 食用に供し得る草本性の植物で加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの
植物学 1年生の草本作
官公庁 種を蒔いたあと1年で花を咲かせた後、枯れてしまう1年草本類

となっています。

これをまとめると、

・樹木に実るものが果実、それ以外は野菜
・多年生は果物、1年生は野菜
・生で食べるものが果物、加熱およびドレッシングなどをかけて食べるものは野菜

ということになるため、いちごは「野菜」ということになります

しかし、文部科学省が定める日本食品標準成分表では、普段果実として食べられることの多いいちご、トマト、スイカ、メロンの4品目を果物として分類しています。

ただ、農家さんたちのあいだでは、果実は多年生の大木植物で収穫しながら永久作物として育てることができる植物を果物としており、1度収穫を終えたら再び苗を植え直さなければならないいちごは通例として野菜に分類するのが一般的となっています。

ちなみにいちごを「果実的野菜」として位置付けているのは日本や韓国などの一部の国や地域に限られており、その他の国々では果物として扱っています。

いちごが分類される「オランダイチゴ属」とは?

さくらんぼやリンゴ、梨などの果物と同じバラ科の多年草の1種であるいちごは、甘味があることから果物として位置づけられることも多いのですが、草本性の植物であるため基本的には野菜として扱われることが多い傾向にあります。

いちごとは,分類

また、いちごはさくらんぼやリンゴと同じバラ科に分類されていますが、さくらんぼはバラ科サクラ属、リンゴはバラ科リンゴ属とそれぞれ分類上の階級が異なるため、同じ科に属していても見た目や生態が全く違います。

いちごはバラ科に分類される顕花植物の属のひとつであるオランダイチゴ属に分類される植物であり、20を超す種と数多くの雑種および栽培品種が存在します。

現在商業的に栽培されている一般的ないちごは「Fragaria×ananassa」で知られる交雑種のオランダイチゴの栽培種になります。

いちごは植物学的にはクランベリーやブラックベリーなどの漿果ではありませんが、私たちが普段食べている果実の果肉部分は発達した花托であり、よく「種子」に間違えられる部分がいちご本来の「果実」であるため痩果と呼ばれる種類の果物になります。

また、いちごの花托部分は痩果を守るためのクッションのような役割を果たしており、日本では果実ではなく「偽果」と呼んで区別しています。

地球上には20以上の異なるオランダイチゴ属の種が存在しますが、いちごの分類は染色体の数によって決められているため、一部の種は現在亜種と認識されています。

いちごには共通する7種類の染色体が全ての種に存在します。しかし、これらの種は異なる倍数性を示しており、2組7本の染色体を持つ2倍体種をはじめ、4倍体種、6倍体種、8倍体種などが存在します。

もちろん、例外もありますが、一般的な規則性としてより多くの染色体を持つ種は他の種と比べて、より丈夫で大きな果実を実らせる巨大な植物体となる傾向があると言われています。

ちなみに、商業的に栽培されている「Fragaria×ananassa」は、8倍体種および交雑種に分類されており、北アメリカ産のいちごと南アメリカ産のいちごを交配させて誕生した「チリいちご」と呼ばれるFragaria chiloensisや千島列島と択捉島で見出された野生種Fragaria iturupensisなどと同じ種となります。

まとめ

世界中の人々から愛されているいちごですが、

・果実と野菜の丁度中間に分類される「果実的野菜」である
・さくらんぼなどの果物と同じバラ科の多年草である
・漿果ではなく、痩果である
・染色体の数によって分類されている

など、今回はこれまで知らなかったいちごの魅力をお伝えさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

いちごとは,分類

いちごとは、コロッとしたフォルムと無造作なヘタが可愛らしいジューシーな食感とクセの無い味わいの果物とばかり思っていた方も多いと思います。

これを機にもっといちごの世界に飛び込み、新しいいちごの魅力を発見してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする